ルール・概要

基本ルール

F1とは

『F1』とは、「Formula One(フォーミュラ・ワン)」の略である。フォーミュラは、「規格」や「形式」などを意味する英語であり、定められた規格に沿って製造されたクルマで戦うレースがF1だ。

一般的にフォーミュラカーは、屋根やドアのない1人乗りのレーシングカーで、タイヤがむき出しになっているものを指す。決められたルールの中で、どうすればより速く走れるのか、世界でもトップレベルのエンジニアが日夜、研究を重ねている。

現在はクルマの寸法や素材についても細かく規定されており、開発の自由度は低くなっているが、参戦する自動車メーカーにとっては技術力や優れたブランドイメージを世界に発信する絶好の場になるため、トップチームは数百億円というばく大な年間予算かけて戦っている。

エンジンのルール

F1では2014年からV6ターボエンジンとERS(エネルギー回生システム)が組み合わされたハイブリッドシステムを導入しており、このシステム全体をパワーユニットと呼んでいる。排気量は1.6リッターで、決勝で使用できる燃料量も制限されることから、パワーだけではなく燃費も重要となる。

パワーユニットは構成コンポーネントごとに1シーズンあたり1人のドライバーが使用できる数が制限されており、18年は主要パーツに関しては年間3ユニットまでとなる。規定数を超えるコンポーネントを投入した場合には、それに応じたグリッド降格ペナルティーが科されることになる。

14年以来メルセデスパワーユニットが圧倒的なアドバンテージを持っていたが、導入4年目を迎えた18年はフェラーリがギャップを縮め、それまでよりきっ抗した戦いが繰り広げられた。

今季はメルセデスとフェラーリに加え、ルノーや今年からトロロッソと組むことになったホンダのパワーユニットがどれほどの進歩を見せるかにも注目が集まることになる。

タイヤのルール

F1で使用されるタイヤは、大きく分けて2種類ある。主に路面が乾いているときに使用されるドライタイヤと、路面がぬれているときに使用されるウエットタイヤだ。

ウエットタイヤには乗用車のタイヤ同様排水のための溝が入っているが、ドライタイヤは溝の入っていない「スリックタイヤ」になっている。さらに、ウエットタイヤは今年もこれまで通り2種類だが、ドライタイヤは2種類が増え全部で7種類が用意される。

17年からタイヤの幅がこれまでよりも広くなり、その分グリップが増している。これによってコーナリングスピードが向上し、ラップタイムが従来よりも大きく短縮された。

1回のレースには3種類のドライタイヤが持ち込まれ、そのうち最も軟らかいタイヤ1セットを予選Q3用に温存しておかなくてはならない。決勝では、ウエットタイヤを使用しない限り、F1公式タイヤサプライヤーであるピレリが指定した2セットのうち少なくとも1セットを使用しなければならない。

雨などで路面がぬれている場合には、ウエットタイヤが使用される。予選やレースの最中に雨が降り始めた場合、どのタイミングでドライタイヤからウエットタイヤに交換するのか、逆に、ぬれた状態から路面が乾き始めたとき、どのタイミングでウエットからドライに交換するかという判断が重要になる。1周あたりコンマ数秒差の中で戦うF1だが、路面の状況に合っていないタイヤで走ってしまうと、1周で数秒の差が出ることもあるためだ。

さらに、1回のレース週末で使用できるタイヤの数は全部で13セットと決められており、セッションが進むごとにその中から一定数のタイヤをピレリに返却しなくてはならない。そのため、数の限られたタイヤを効率よく使用し、予選や決勝に向けてなるべく多くの新品タイヤを残しておくような工夫も必要となる。

車体のルール

F1カーは、一見どれも同じような外見になっているが、これは各パーツの位置や寸法などが、細かく規定されているためだ。F1では空気の力を利用し、地面にクルマを押しつけることでコーナーを速く走ることが可能となる。

2017年にはワイドタイヤの導入に合わせてシャシー幅もこれまでよりも広げられ、よりダウンフォースを得られる形状へと変わった。今季は大きなルール変更はないものの、「ハロ」と呼ばれるコックピット保護装置の装着が義務付けられたことにより、外観的にはそこが最も大きな変更点となる。

また、昨年はすべてのチームがシャークフィンやTウイングと呼ばれる空力パーツを採用していたが、今季はこれらは禁止となっている。

F1カーにはダウンフォースが重要だが、同時にストレートスピードを向上させるためには空気抵抗をできるだけ小さくすることも必要だ。厳しく制限されたルールの中でこの相反する課題をいかに解決するかに各チームのエンジニアが知恵を絞っている。

ルールの抜け穴を利用した独創的なアイデアが登場することもあるが、これが本当に効果的だった場合、ライバルチームもすぐに同じようなアイデアを採用する。こういった技術をめぐる各チームのせめぎ合いも魅力の1つと言える。

第21戦 アブダビGP

決勝まで:000000
11月23日(金)
18:00フリー走行1
22:00フリー走行2
11月24日(土)
19:00フリー走行3
22:00予選
11月25日(日)
22:10決勝